突然ですが、みなさんはカニはお好きですか?
「カニを食べると無言になる」という言葉があるほど、蟹は美味しくてついつい夢中になってしまいます。贅沢な食材だからこそ、旅先や宿で食べた時の満足感は大きいです。そこで今回は、温泉旅行とカニを同時に楽しめる宿やその魅力を紹介したいと思います。食べ放題メニューなどもありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
温泉カニ旅行の魅力
温泉×カニの魅力は、なんといってもその贅沢さです。どちらも日常生活ではなかなか親しみにくいものだからこそ、旅行などで訪れたり味わったりした時の満足感は最高ですよね。
カニのシーズンはいつ?
カニは一般的に11月から3月頃がシーズンとされています。とくに日本海側が有名で、シーズンになるとカニを目的に旅行客が増えるほどの人気です。おもに寒い冬の季節がメインになりますが、カニの種類によって細かい旬の時期は異なります。もし気になる場合は、あらかじめ旅行前にチェックしておきましょう。
食べ放題やツアーが安いのか?
普段食べる機会の少ないカニは、「高級食材」としても知られています。特に有名ブランドのカニをつかった料理は、値段も非常に高いです。
そこでカニを沢山食べたい方におすすめなのが、かにの食べ放題プランやツアーになっているタイプの旅行です。お手ごろ価格でカニを堪能できるので、カニ好きにはたまらない旅行となることでしょう。
もちろん、必ずしも食べ放題やツアーで申し込まなければならないわけではありません。個別の旅行でも、夕飯にカニ料理を提供するという宿もあります。旅行の計画や予算、食べたいメニューに合わせて選んでみてください。
カニの上手な食べ方は?
食べ放題などでは、贅沢にまるごとカニが出されることもあります。普段食べなれてない方だと、どこから食べたらいいのか悩んでしまうかもしれません。
カニの種類にもよりますが、主に以下の点に気をつけてみると良いでしょう。もし分からなければ、現地の料理人さんや店員さんに尋ねてみてくださいね。
<解体の仕方>
- 脚の付け根など、柔らかい部分にハサミをいれ解体していく
- 腹部を押さえて、「ふんどし」と呼ばれる三角の部分(甲羅の内側)に親指を入れ取り除く
- 甲羅を外して、エラ部分を取り除く
<身のとり方>
- 脚を関節部分から2つに分ける
- 脚の殻の白い部分からハサミをいれていく
- 殻を外すようにして身を取り出す
主なブランドと漁獲地
- 加能ガニ:石川県産のズワイガニです。9センチ以上の雄のズワイガニと定められており、太い脚にギュッとつまった身が特徴です。カニ味噌部分はとても濃厚で、ファンが多いです。
- 越前がに:福井県で水揚げされる雄のズワイガニで、皇室献上ガニともなるほど有名です。越前町は「かにの町」とも言われており、カニを食べられる旅館やお店が多いです。
- 間人ガニ:京都の丹後半島、間人港で採れるカニで、希少価値が高く「幻のカニ」とも言われています。脚が長いのが特徴です。
- 柴山がに:松葉蟹の一種で、兵庫県北部で水揚げされます。なんと110ものランクで厳しく選別されており、ランクの高いものは超高級品として知られています。
- とっとり松葉がに:こちらも松葉蟹の一種で、鳥取にて水揚げされます。鳥取では解禁から少し経つ11月の第4土曜を「松葉がにの日」と制定しており、さまざまな旅館や料亭で蟹を堪能できます。
- 隠岐松葉がに:こちらは島根で捕獲されるカニのことです。カニにとって恵まれた環境の隠岐で育っており、甘みと濃い旨味が特徴です。
- 高志の紅ガニ:北陸富山の新しいブランドカニです。他の場所では11月解禁が多いカニですが、こちらは例年9月頃とたいへん早く、長いシーズン楽しめます。
かにの食べ方
一言でカニといっても、その楽しみ方はさまざまです。茹でても焼いてもいいですし、味付けをしてもそのままでも楽しめるのがカニの魅力とも言えるでしょう。
特に有名なカニ料理には、以下のようなものがあります。好きなカニ料理がある方は、その料理を楽しめる旅館を探してみるのがおすすめですよ。
カニ刺し
かにの脚を刺身にしたもので、新鮮なカニだからこそ食べれるものです。
茹でガニ
カニといえば茹でたものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。プリプリのカニを味わうのにはいちばんピッタリの方法ですね。
焼きガニ
甘い味が魅力の焼きガニは、カニ本来の味を堪能できます。松葉ガニの食べ放題などでよく見られます。
かにしゃぶ
さっと湯通しして、ポン酢などにつけて食べるのがおすすめです。
カニ鍋
カニの産地は日本海側で、寒いところも多いです。あつあつのカニ鍋なら温まることが出来ますね。
かに雑炊
カニ鍋の後は、雑炊で〆るのがおすすめです。濃厚なかにの風味の出汁がきいていて、旨みたっぷりです。
甲羅焼き
カニ味噌が好きな方におすすめなのが、甲羅焼きです。ほどよい苦味でお酒との相性も抜群です。
甲羅酒
甲羅焼きを美味しく食べたあとは、その甲羅にお酒を注いで甲羅酒にしてもいいですね。甲羅に残るカニの風味で、いつもと違った味わいのお酒が楽しめます。
カニが食べれる温泉旅館10選
ここからは、実際にカニが食べられる全国の温泉旅館をご紹介致します。温泉カニ旅行を計画される方はぜひチェックしてみてください。
1.あわら温泉 清風荘(福井県)
こんなカニが食べれる
北陸のずわい蟹を、かに刺しやスキ鍋、天ぷらなどで食べられる蟹づくし懐石や、いっぱい丸ごとのカニを味わうことができます。カニとふぐのバイキングコースもあります。
温泉地の特徴
あわら温泉の泉質は、身体の痛みや疲労回復に効果的なナトリウム・カリウム塩化物温泉です。清風荘は北陸最大級の庭園露天風呂でこの温泉を堪能できます。足湯や貸切風呂、客室露天などもあります。
おすすめポイント
人々に古くから愛される福井の名湯、あわら温泉 福井県あわら市にある、県でも屈指の温泉街であるあわら温泉。「関西の奥座敷」とも呼ばれるこの温泉は、関西に住む人達の中でも特に人気のある温泉地です。各施設がそれぞれ源泉を持っており、源泉によって泉温が33.5~77.5℃と異なる事や泉質も微妙に違っている...
2.山代温泉 ゆのくに天祥(石川県)
こんなカニが食べれる
石川県で採れるずわい蟹を、贅沢に刺身や自家焼き、蟹すきなどで食べられるフルコースが用意されています。ブランドタグの付いた加能ガニの特別コースもあります。
温泉地の特徴
加賀温泉郷のひとつで、美肌の湯として知られています。開湯から何年もの歴史がある伝統的な温泉で、かつては与謝野晶子も愛したと言われるほどです。自然にも恵まれており、周辺には土産物屋などの温泉街も栄えています。
おすすめポイント
基本情報 山代温泉は石川県加賀市の街はずれにあり、山々もあるから眺めもいいです。どの温泉宿にも送迎バスがついており、温泉宿の行き来がしやすく便利です。また車や電車での交通アクセスもしやすく、車では加賀インターあるいは片山津インターのどちらかからも行けるようになっています。加賀インターも片山津インタ...
3.夕日ヶ浦温泉 佳松苑(京都府)
こんなカニが食べれる
タグ付きのブランド松葉ガニをボイルで丸ごと堪能できるコースが用意されています。そのほかさまざまな調理方法でカニを食べられるフルコースもあります。
温泉地の特徴
京都府京丹後市にある温泉で、「浜詰温泉」とも呼ばれています。温泉はやさしい弱アルカリ性のお湯で美肌効果抜群です。
おすすめポイント
関西地方の中でも、観光スポットとして特に知名度の高い、京都府。 数多くの歴史深い寺院や庭園、皇室の宮殿などで知られている地域でもあります。 「金閣寺」や「銀閣寺」、「清水寺」など、世界遺産に登録されている寺院が多いのも魅力的ですね。 そんな京都府に旅行をするなら、“温泉”が有名な施...
4.山陰湯村温泉 湧泉の宿 ゆあむ(兵庫県)
こんなカニが食べれる
香住漁港で水揚げされる紅ズワイガニの銘柄「香住ガニ」を食べることができます。カニのフルコース以外にも、メインがカニでそのほかの料理を味わうことも出来るため色々食べたいという方におすすめです。
温泉地の特徴
兵庫県の北西部にある温泉地で、年間を通じて多雨多湿の日本海らしい気候です。そのためカニの季節である冬には、雪景色も楽しめます。身体が芯からあたたまる、ぽかぽかしたお湯が特徴です。
おすすめポイント
癒しも遊びもお腹も大満足できる『湯村温泉』 湯村温泉は兵庫県と鳥取県のちょうど県境に位置しているので、のどかな地域であると共に様々な地域から訪れやすい温泉となっています。そしてドラマの舞台にもなったこともあり、全国的にも有名な温泉宿です。 そして有名なのは温泉だけでなく、グルメも。温泉ならではの...
5.玉造温泉 玉造グランドホテル長生閣(島根県)
こんなカニが食べれる
本ズワイ蟹の食べ放題があります。4L~3Lサイズの大きなものを扱っており、グルメな方やたくさん食べたい方にぴったりです。すき鍋や茹でガニを味わえるかに会席もあります。
温泉地の特徴
島根県松江市に位置する、枕草子の時代から続く歴史ある温泉です。松江城や出雲大社にも近く、島根観光の拠点となる場所です。塩化物泉で湯冷めしにくいお湯が特徴です。
おすすめポイント
歴史の流れに身を任せ風情ある温泉街を楽しむ 島根県松江市に位置する玉造温泉。市街地から車でおよそ約15分も行くと、賑やかな温泉街にたどり着きます。島根県内では1番大きな規模を誇ります。別名「神の湯」とも呼ばれ、長い間人々に親しまれてきました。 街の中心を流れる玉湯川沿いに、土産店・飲食店・旅館が...
6.三朝温泉 三朝館(鳥取県)
鳥取県の #三朝温泉 の #三朝館 で蟹と温泉を満喫して来ました。松葉蟹の焼き蟹、最高! pic.twitter.com/BPaRB1AcIn
— 木村 眞一 (@SKimura727) January 8, 2017
こんなカニが食べれる
松葉ガニ、ずわいがにから好みで選べる蟹プランが充実しています。かにフルコースなどもあるので、カニ好きの方にはたまらない場所です。
温泉地の特徴
三朝温泉は日本でも有数のラドンを含む放射能泉です。新陳代謝が高まり、免疫力や自然治癒力が高まるのが期待できます。なお、飲泉もできます。
おすすめポイント
浸かる・吸う・飲むを全身で楽しむ三朝温泉 三朝温泉は浸る・吸う・飲むが揃う温泉です。 一番の特徴は世界屈指の高濃度ラドルを含んでいる事です。このラドンはラジウムが崩壊されてできる放射線の て空気中に広がります。 この微量の放射線を受けると細胞が刺激を受け、働きが活発になり毛細血管の拡張・新陳代...
7.越前玉川温泉 越前海岸 玉川の宿 岩本屋(福井県)
こんなカニが食べれる
黄色いブランドタグが特徴の、越前がにを食べられます。活きたまま仕入れた蟹を、当日に湯がいた茹でたてのカニを堪能できます。そのほかずわい蟹のメスであるせいこがに、越前がにの弟分と言われるズボガニも食べられます。
温泉地の特徴
とろみのあるお湯が特徴の温泉で、入浴後はしっとりツルツルの肌を実感できます。こちらの旅館では、天然温泉を100%掛け流しで使用しています。日本海に近い場所にあるため、景色が良いことでも知られています。特に夕日の時間帯がおすすめです。
おすすめポイント
8.城崎温泉 風月魚匠(兵庫県)
お腹痛いよ😭食べ過ぎた🙏
旨すぎかにフルコース🦀
ちょっと寝る💤その後♨️温泉街散策行ってくる🎵#城崎温泉 #風月魚匠 pic.twitter.com/u8YiuEIhoM— KABO (@KABOnoU2) February 22, 2020
こんなカニが食べれる
老舗鮮魚店がプロデュースしており、確かな目利きで選び抜かれた蟹だけを提供しています。メニューは豊富で、茹でがに、かにすき、蟹しゃぶ、焼きがにといった様々な調理方法で食べることができます。津居山ガニや柴山ガニなど、厳選されたブランドがにがあります。
温泉地の特徴
温泉街として栄えた場所で、7つの外湯があります。浴衣姿、下駄履きで温泉街を散策し、湯めぐりができます。宿泊施設内には2つの貸切風呂もあり、グループやカップルなどでゆっくり過ごしたい方におすすめです。
おすすめポイント
城崎温泉とは、兵庫県の北部・豊岡市城崎町にある温泉街です。温泉街として、町全体がひとつの旅館となるようにサービスをしており、城崎駅が玄関窓口とし、柳並木が廊下、旅館が部屋といったイメージで町全体が作られています。ですので、ひとつのお風呂だけでなく、温泉のハシゴができるのもこの町の魅力です。 文学者...
9.和倉温泉 宿守屋寿苑(石川県)
こんなカニが食べれる
濃厚なミソとみがぎっしり詰まった加能がにが1杯食べられるプランがあります。カニの調理方法は、「一杯丸ごと茹でがに」または「甲羅焼き&カニ刺し」のどちらか好きな方を選べます。
温泉地の特徴
海の温泉ならではの、豊富に含まれた塩分が特徴です。肌をツルツルにしてくれるのに加え、身体をぽかぽかな状態に保ってくれます。こちらの宿には開放感あふれる露天風呂があり、七尾湾や能登島を一望できます。
おすすめポイント
温泉大国日本でも珍しい海の温泉を堪能してみよう 石川県の七尾市にあります和倉温泉のお湯は、日本でも珍しく海ならではの豊かな塩分が含まれる温泉となっております。 塩から得られる三つの効能です。 1.「殺菌効果」 皮膚の傷、皮膚病に作用します。 2.「保温効果」 皮膚に塩分がバリアをつくり、...
10.皆生温泉 湯喜望 白扇(鳥取県)
鳥取 白扇なぅ(*´﹀`*)
蟹うまぁ(ノ≧ڡ≦) pic.twitter.com/KiHfRlLYX4
— 鷹兎ღ📷推しღ練習中なう (@sihoaizennn) February 19, 2020
こんなカニが食べれる
ずわい蟹を丸ごと楽しめるかに会席が用意されています。ブランドタグ付きの松葉がにを使ったプランもあり、料理は部屋食に対応しているため自分のペースでゆっくりと食べられます。
温泉地の特徴
塩のよく効いた温泉で、神経痛や腰痛、冷え性に対し効能を持ちます。ジャグジー展望風呂や露天風呂を兼ね備えた客室もあります。海が見えるロケーションで、温泉と景色、どちらにも癒されるでしょう。
おすすめポイント
山陰最大級の温泉街!鳥取県米子市に位置する皆生温泉 皆生温泉は、鳥取県米子市の北部に位置する、日本海に面した海辺の温泉地です。全国的にも珍しい、海から湧く温泉です。そのため別名「塩の湯」とも呼ばれています。 老舗旅館から大型ホテルまで約40軒が建ちならび、山陰では最大級の規模を誇る温泉街を形成し...
まとめ
カニと温泉の組み合わせは、冬に楽しめる最高の贅沢です。日本海側にはかにの名産地が沢山あり、11月から3月のシーズンに訪れると新鮮なカニをつかった会席や食べ放題を堪能できるでしょう。冬に温泉旅行を検討している方は、ぜひかにの名産地を訪れてみてはいかがでしょうか。