新型コロナウイルス感染症の影響により観光需要が低下したことを受け、政府より「Go toトラベルキャンペーン」が2020年7月22日から期間限定で開催されることが発表されました。
急遽きまったこのキャンペーン、ニュースなどで名前を耳にするけど実際どんなキャンペーンなのかわかっていないという方も多いのではないでしょうか。
「Go toトラベルキャンペーン」を利用すれば国内旅行がお得に行けるようになります。
7月16日の夕方に東京都の感染の影響を考慮して東京発着・東京都民の旅行を対象外にする考えを表明しました。
この記事では、Go toトラベルキャンペーンについてその詳細と利用方法を説明していきます。
「Go toトラベルキャンペーン」の概要
このキャンペーンは新型コロナウイルス感染拡大により低迷した観光産業への施策として、終息後の一定期間に限定し旅行代金の最大半額を補助するという内容のキャンペーンです。
具体的に発表されている内容は以下のようになります。
- 国内旅行を対象に宿泊・日帰り旅行代金の1/2相当額を支援
- 支援額は宿泊の場合は1人1泊につき最大2万円、日帰り旅行の場合は最大1万円
- 支援額の内、約7割が旅行代金の割引に、約3割は旅行先で使える「地域共通クーポン」として付与
- 連泊制限や利用回数の制限なし。
つまり国内であれば回数制限なく、宿泊・日帰り旅行どちらも最大半額で利用できるというお得なキャンペーンです。キャンペーン期間内であれば何日間でも連泊することができ、人数も1人旅から家族旅行、団体旅行と何人でも利用可能です。
この機会に気になっていた温泉に行ってみるのもおすすめです。
キャンペーン開始日について
キャンペーンの開始日は2020年7月22日(水)となっています。
当初の計画より日程が前倒しされ、海の日を含む7月の4連休に間に合うよう、まずは先行的に旅行代金の割引が7/22より開始されることとなりました。
ちなみに地域で使える「地域共通クーポン」は9/1以降に遅れて開始の予定です。
キャンペーンの終了期間はいまのところ未定です。当初の会見では「キャンペーンの期間は6ヵ月程度」と発言されていたため、その通りなら2021年1月ごろまでとなります。ただし経済状況やコロナウイルスの感染状況を見て変更になる可能性が大いにあるため、続報を確認するようにしましょう。
補助額について
補助額は旅行代金全体の半分に相当する額が対象です。上限は1人1泊2万円、日帰りの場合は1万円までとなっています。
そのうち7割、つまり全体の35%が旅行代金割引として、3割つまり15%が地域共通クーポンとして支給されます。
<金額例>
- ①1人旅行、1泊2万円の場合
- 支援総額10,000円:7,000円分が旅行料金より割引、3,000円分がクーポンとして発行
- ②1人旅行、1泊5万円の場合
- 支援総額20,000円:14,000円が旅行料金より割引、6,000円分がクーポンとして発行
- ③2人旅行、1泊4万円(合計8万円)の場合
- 一人当たりの支援額20,000円:14,000円が旅行料金より割引、6,000円分がクーポンとして発行
これが2名分となるので、計40,000円が総額から割引
対象となる旅行は?
キャンペーンの対象となるのは旅行代理店や予約サイト経由で申し込む宿泊+交通機関等のセットプランです。またクルーズ船や夜行フェリー、寝台列車などの宿泊に準ずるものも対象となります。
ちなみに個人で申し込みをする場合には宿泊施設は対象となりますが、交通機関や高速道路料金のみの場合には対象外となるので注意が必要です。
割引はどうやって行われるの?
旅行料金の割引は、7月27日(月)以降に準備が整った業者から割引価格での旅行の販売が適用されることになります。それ以前の申し込み分についても対象となり、その場合は旅行後に申請することで還付されます。
「地域共通クーポン」について
地域共通クーポンは1枚1,000円単位で発行される商品券です。1,000円未満は四捨五入でカウントされます。旅行先のお土産屋や飲食店、観光施設などの地域共通クーポン加盟店で利用できる予定となっております。使用箇所は旅行先の都道府県および近接都道府県で、旅行期間中のみ使用可能です。目的は旅行中の地域での消費を促すためであり、日常生活の支払いや換金性の高いものなどには利用できません。利用可能な加盟店にはステッカー等で掲示されるようになっています。
クーポンは紙媒体もしくは電子媒体で配布される予定で、おつりは出ません。事務局で一括発行され、旅行代理店や宿泊施設にて配布されます。
実施は9/1以降の予定で、それまでは旅行代金の割引のみが適用となります。現在は詳細を詰めている段階なので未定の部分も多いですが、今後詳細が決まり次第順次発表されていくでしょう。
すでに申し込みをしている旅行はどうなるの?
すでに申し込み済みの旅行については、当初は対象外の予定でしたが、適用となることが発表されました。申し込み方法は、旅行後に必要書類を提出し割引分の還付申請を行います。
<申請方法>
①旅行者本人から、事務局へ必要書類を提出し申請を行う
- (必要書類の例)
- 申請書(事務局のホームページや宿泊施設などで入手可能)
- 個人情報同意書(入手方法は上記におなじ)
- 旅行代金の領収書(原本)
- 宿泊証明書(宿泊施設から入手)
※申請はオンライン、または郵送で行います
②確認後、口座振り込みやクレジット振込などで還付
旅行代金の証明が必要になりますので、宿泊証明書や領収書をかならず保管しておくようにしましょう。
Go toキャンペーンの活用例
例)1泊2食付き、1人2万円の温泉旅館ツアーに申し込む場合
- ①旅行代理店などで宿泊ツアーの予約を行う。
- →支払い額の35%分が料金から割引になるので、申し込み時の支払い額は13,000円です。
また上記とは別に、15%分すなわち3,000円の地域共通クーポンを受け取ります。 - ②旅行当日、3,000円分の地域共通クーポンを使用する
- →お土産や飲食店、別の温泉サービスなど加盟店で使用できます。
旅行料金から7,000円の値引きと、3,000円のクーポンが受け取れるため合計1万円もお得に旅行が可能になります。普段は割引しない高級宿などもお手頃価格で泊まれるチャンスですので、ぜひ活用してみてください。
もしクーポンが何に使用ができるか、実際の支払額がどの程度になるかなど不安な場合は、旅行代理店に問い合わせてみると良いでしょう。
温泉・宿泊施設のコロナウイルスへの対策
現在の状況下では、コロナウイルス感染への心配をされている方も多いと思います。各宿泊施設では、以下のようなウイルス対策を行っております。
- アルコール消毒の設置
- 従業員のマスク着用
- 体温計の貸し出し
- 各部屋の消毒や換気
- 飲食スペースなどにおけるソーシャルディスタンスの確保 など
また、もしコロナウイルス感染が疑われる宿泊者が発生した場合には速やかに保健所への連絡を行うなど、ガイドラインが設けられています。
「新しい旅のエチケット」について
これからの旅行スタイル・「新しい旅のエチケット」の徹底も必要だな。
(国交省のhttps://t.co/iIUOsomqEQより) pic.twitter.com/rtCYPGZIZi
— ろくいち (@east_japan) July 13, 2020
国土交通省により、旅行者が意識して感染症を防ぐための「新しい旅のエチケット」も発表されています。楽しく旅をするために、感染症対策への取り組みを個人でも行うようにしましょう。
新しい旅の エチケット – 国土交通省
- 旅先の状況確認を行う
- マスク着用、手あらい・消毒をこまめに行う
- 混んでいる場所は時間をずらし後からゆっくり観光する
- 車内や飲食店では、会話を少なめにする
- こまめに部屋の換気をする
- お土産屋では、購入しないものをむやみに触らない など
旅先で体調不良になってしまう場合に備え、健康保険証や体温計を持参するようにしましょう。利用者のマナーが、旅行者全体の安心につながります。
まとめ
7/22(水)より順次利用できるGo to トラベルキャンペーンを使えば、大型連休や夏休みなどでお得に旅行することができます。このタイミングでゆっくり有給を消化するのも良いでしょう。国内旅行申し込み時にどなたでも気軽に利用できるキャンペーンですので、ぜひご活用ください。