幕末時代にタイムスリップできる情緒あふれる萩温泉
山口県萩市は1604年に毛利輝元が築き、以来約260年に渡って城下町として栄えた町で、歴史に名を残す人物を多数輩出しています。
萩市内には、武家屋敷や土堀などの幕末時代を感じる町並みが今も残されており、歴史好きが喜ぶ情緒あふれる町となっています。
萩反射炉・恵美須ヶ鼻造船所跡・大板山たたら製鉄遺跡・萩城下町・松下村塾などが、2015年に明治日本の産業革命遺産として世界遺産登録され観光スポットとしても人気となっており、国の史跡に指定されている城跡指月公園は、約600本の桜が咲く名所としても有名で、春になると花見スポットとなっています。
また、幕末の感じる町の萩市内は、温泉が堪能できるのも魅力です。萩市は観光スポットも多数あり、温泉も楽しめることから年間を通して観光客で賑わっている町です。
萩温泉の歴史
萩市内の温泉は、元々は萩本陣温泉、千春楽泉など、各施設の自家源泉からなる温泉地でした。
2004年に「はぎ温泉」が開湯したのをきっかけに、2005年に萩市内の温泉をまとめて「萩温泉郷」として多くの人に親しまれる温泉郷が誕生しました。
泉質は塩化物泉となり、冷え性、筋肉や関節の慢性的な痛み、皮膚の乾燥に効果があるとして親しまれています。
幕末を感じさせる町並みと、複数の温泉がまとまった歴史ある萩の温泉は観光地として人気となっています。
おすすめの萩温泉宿5選
萩城三の丸 北門屋敷
世界遺産「萩城下町」にある唯一の旅館です。武家屋敷を思わせる表門に、藩政時代の面影が残った町並みは江戸の情緒が漂っています。
皇族や著名なゲストが宿泊した貴賓室と特別室のほか、和室、和モダン、小庭付きの和洋室、庭園露天風呂付きの客室が用意されています。四季を楽しめる大浴場は、開放感がある造りで季節を感じながらゆったりとくつろげます。
10.11と山口県萩市に行って来ました。山口駅からバスでお宿に荷物を預け城下町を見学でした。お宿が凄ーい、ガイドさんに聞いてはいましたがビックリです。萩城三の丸北門屋敷でした。お庭も凄ーい! pic.twitter.com/VZuk6A3CUM
— mizukawa (@miiko_456) October 18, 2018
萩の宿 常茂恵
2020年「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選ばれた、大正14年創業の歴史ある宿です。
小さいながらも黒御影石と檜造りが印象的な温泉は、ミネラルが豊富で殺菌効果から皮膚疾患にも効果があると言われています。
客室は大正からの趣のある和室で、上質な癒しの時間を過ごせるは心地の良い空間となっています。館内では佐藤栄作の書など、縁のある著名人の作品を鑑賞することができます。
両親、親戚と、観光で萩を訪問。
リーズナブルな宿が取れず、少し奮発して、「萩の宿 常茂恵」にお世話になることに。
普段は貧乏旅行しかしない私達が通された部屋は、まさかの離れ貴賓室で、思わずたじろいでしまいました(^^;) pic.twitter.com/rCfFNayitS— suwa (@stepforward04o1) November 5, 2019
萩本陣
地下2000mから汲みあげる自家源泉は、神経痛や関節痛、美肌に効果があると言われています。城壁露天風呂、気泡の間、歩の間など、14種類もの多彩な浴室で湯めぐりが楽しめます。
2つの貸切風呂では、萩の町や夜空を見ながらプライベートな時間を過ごせます。一般客室のほか、写真家の作品とモノトーンが美しい和風モダンな部屋や、展望風呂付きの部屋なども用意され、贅沢なひと時を送ることができます。
大河ドラマで湧く萩!連日多くの観光客が訪れ盛り上がっています!
個人的におすすめしたいのが萩本陣。
14種類の湯舟は萩城下をイメージしたつくりで開放感いっぱいの庭園を眺めながらゆったり浸れますヾ(≧∀≦*)ノ pic.twitter.com/dpTGFm72Hm— わいざん (@yzan_travel) June 25, 2015
宵待の宿 萩一輪
日曜日、お疲れ様でした🌊
萩一輪さんに泊まります🐼✨
ご飯、全部美味しかったです🙏🥢 pic.twitter.com/sIlkFvQYS5— ぱんだよしお (@pyongfa1) May 1, 2022
萩一輪は和洋室のほか、デザイナーズ客室、アジアンモン、ナチュラルモダンなど、個性豊かな客室で寛ぎの時間を過ごせます。
また、露天風呂付き客室では陶器風呂、檜風呂など趣が異なる12室が用意され、全ての部屋が海に面しているので開放感のあるプライベートな時間を楽しめます。
館内には、貸切風呂、内湯、露天風呂など11種類の湯巡りで、はぎ温泉を満喫できます。味覚だけではなく目も楽しませてくれる、和食に洋食の要素を取り入れた華やかな料理が堪能できます。
萩八景 雁嶋別荘
全ての部屋から萩の美しい水景色が楽しめる大人が寛げる宿です。16室の和モダンな部屋にはテラスが設置され、萩の情緒ある景色を眺めることができます。
展望半露天風呂付きのお部屋では、景色を楽しみながらお湯に浸かれます。館内には、はぎ温泉が楽しめる露天風呂や、アンティークなインテリアが心地よいラウンジ、竹が美しい中庭など大人が癒される上質な時間が過ごせる宿です。
萩温泉観光のおすすめモデルコース5選
はぎ温泉の掘削を機に8つの温泉地がまとめられ、町全体でひとつの「温泉郷」となった萩には、観光の魅力もいっぱいです。
幕末から明治へ、時代を切り開く人材を多く輩出したこの町には、維新志士たちの息遣いを今に伝える痕跡が、そこかしこに溢れています。
どこかノスタルジックで、情趣あふれる町並み。大河ドラマ「花燃ゆ」のロケ地となったことでも有名ですね。ここでは、そんな萩温泉周辺の魅力的な観光コースについて、ご紹介していきたいと思います。
松陰神社
幕末から明治の激動の時代を語るうえでは決して避けて通れない、吉田松陰先生が祀られた神社です。時代を動かした多くの著名人を輩出したことで知られる彼の私塾「松下村塾」の建物も、貴重な当時のままの姿で残されています。
歴史館や「至誠館」という資料館も併設されており、松陰先生にまつわる様々な痕跡や資料に接することができます。
ちなみに「立志殿」は将棋の名人戦が行われた場所でもあり、この一か所でぎゅっと凝縮された歴史や格式を堪能できるスポットとなっています。
卒業旅行3日目、萩(松陰神社)からの九州上陸! pic.twitter.com/Z57GP0ydCN
— ほまれちゃん⭐️4/1からずっと北海道 (@nd5_IDAPHO) March 19, 2020
掲載ページアドレス:松陰神社
住所:山口県萩市大字椿東1537番地
伊藤博文旧宅
松陰神社からおよそ徒歩10分。伊藤博文ゆかりのふたつの邸宅が隣接して建っています。旧宅は、伊藤博文が幼少期を過ごした茅葺屋根の小さな家です。
農家であった伊藤家は一家を上げて萩に移住。のちにこの地で博文は、17歳のとき松陰の教えを受けることになります。そして別邸は、のちの博文が東京に建てた広大な邸宅のうちの3棟を萩へと移築したものです。
こちらは旧宅とは打って変わって、外装内装ともに非常に贅沢な設えであり、まさに初代総理大臣・伊藤博文の出世のさまをそのまま表したかのような作りとなっています。
【伊藤博文旧宅】伊藤博文は、1841年熊毛郡束荷村の農家に生まれ、松陰先生からは「なかなか周旋家になりそうな」と評価を得る。旧宅は、木造茅葺き平屋建ての約29坪の小さな家。そばには、萩焼で作られた伊藤博文陶像と伊藤博文別邸がある。 pic.twitter.com/C9RSmmCbgH
— 萩市観光課公式ツイッター (@hagikankou) March 8, 2015
掲載ページアドレス:伊藤博文旧宅
住所:山口県萩市椿東1511-1
萩城城下町
萩城城下町は、城跡、旧上級武家地、旧町人地の3つの地区からなる日本でも有数の史跡です。
毛利輝元の築城から400年以上が経ちますが、非常にきれいに保存されており、武家屋敷の重厚な佇まいやあえて通路を曲げ見通しを悪くした鍵曲など、往時の風情を存分に味わうことができます。
2015年の7月には世界遺産にも登録されました。
萩城城下町!
タイムスリップした気分!#スパイダーマンと山口巡り pic.twitter.com/eEdKZvPodV— MARVEL大好きメガネくん (@MARVELmegane420) May 1, 2019
掲載ページアドレス:萩城城下町
住所:山口県萩市南古萩町付近
萩城跡指月公園
かつて指月城と呼ばれていた本丸跡の一部が現在、指月公園と呼ばれています。
城そのものは残念ながら明治7年に解体されてしまいましたが、天守閣跡や梨羽家茶室などの旧跡は城の構造がわかりやすい形で残っているため、十分にその天然の要塞の名残を楽しむことができます。
また春には桜の名所としても知られており、萩でしか見られない幻の桜「ミドリヨシノ」が見られることも大きなポイントとなっています。
ソメイヨシノは散ったけど・・・
平成の締めくくりに萩城跡指月公園の桜を見に行って来ました。
次に桜が咲くのは「令和」なんだな・・・。 pic.twitter.com/Ay9Km0kwX1— よさバカ こーじ (@koji2948) April 18, 2019
掲載ページアドレス:萩城跡指月公園
住所:山口県萩市堀内1-1
道の駅 萩しーまーと
萩は日本海でも有数の漁場であり、水揚げされる魚の種類は年間250種にも及ぶという、まさに魚介の宝庫です。そんな萩の海鮮を存分に楽しむことができるのが、萩しーまーとです。
地場のものを扱う道の駅だけに魚屋さんが多く並んでいますが、もちろんその場で海の幸を味うことのできるレストランも、3店併設されています。
また名物の夏みかんを用いたお菓子など、旅のお土産を見つくろうのも、ここがおすすめです。
河津桜
道の駅の中で日本一美しく春を
見せてくれるのはここかも知れない😆💓
4枚目お声かけしてます♪
山口県萩市 萩しーまーと pic.twitter.com/hgG1kA2ZpE— ヒトシ(HITOSHI) (@puraten10_japan) March 7, 2019
掲載ページアドレス:道の駅 萩しーまーと
住所:山口県萩市大字椿東北前小畑4160−61
萩温泉に行く場合の注意点
駐車場のある観光スポットも多いので、車で行かれるのもよいかと思いますが、旧萩市内は狭く、昔ながらの細い路地も多く残っているので、その点注意が必要です。
おすすめはレンタサイクルです。東萩駅や萩城址などで借りることができ、そのときに地図ももらえるため非常に便利です。店ごとに異なりますが、1日1000円くらいの相場となっています。
また「萩循環まぁーるバス」という循環便が出ているので、これも必要に応じて利用すると良いでしょう。
萩温泉までのアクセス情報
飛行機で山口宇部空港まで行かれる方は、そこから新山口駅まで宇部市営バスで約30分、そこから萩市内までスーパーはぎ号で約60~75分。
また萩・石見空港まで行かれる方は、そこから益田駅まで石見交通バスで約12分、そこから萩市内までJR山陰本線で約70分。
最寄りまで鉄道で行かれる方は、東萩駅からタクシーで約5分。
また自家用車で行かれる方は、美祢東JCTから絵堂ICまで約15分、絵堂ICから萩市内まで約30分の道のりとなっています。
まとめ
萩市内は幕末の色合いを濃く残す町並みが特徴で、まるでタイムスリップしたような感覚を楽しめます。
宿泊施設も町並みにあった和風の旅館も多く、落ち着いた寛ぎのひと時を過ごすことができます。
萩市内の旅館には、個性的なデザインの旅館や、皇族が利用した上質で落ち着きのある旅館が複数あり、贅沢な時間を堪能することができます。
萩市内には世界遺産をはじめ、四季を楽しめる観光スポットも多数あり、年間を通して人気の観光になっています。また、海が近い萩市は海鮮物にも恵まれた土地で、見た目も華やかなお料理が堪能できます。