今回は、冬にぜひ訪れたい全国の温泉宿を特集し、それぞれの地域ならではの楽しみ方をご紹介いたします。
また、冬ならではのグルメやアクティビティも充実しており、一度の旅行で多彩な魅力を味わうことができるでしょう。ぜひ旅行の計画にお役立てください。
身体が芯から温まる温泉の驚くべき効能
冬になると、冷え性や寒さからくる筋肉のこわばりなど、体調不良に悩まされることが多くなりますが、温泉はそんな季節特有の悩みを解消してくれる救世主です。
温泉は単にお湯に浸かるだけでなく、地域ごとに異なる成分を含んだお湯が持つ薬効が、様々な体調改善に役立つとされています。たとえば、硫黄泉には殺菌効果があり、皮膚のトラブルやアトピーの改善に役立つと言われています。
さらに、炭酸水素塩泉は血行を促進し、冷え性や関節痛に効果的。冬場の冷えきった体を芯から温め、疲れを癒してくれます。
また、温泉地によっては、複数の種類の泉質を楽しむことができる施設もあります。たとえば、ひとつの宿で硫黄泉と炭酸泉の両方を体験できる場所もあり、旅の目的に応じて温泉の効能を選んでみるのもおすすめです。
冬場は湯冷めしやすいと感じる方も多いですが、温泉は一度浸かると長時間体を温め続けてくれる効果があるため、帰り道や宿泊後もぽかぽかとした心地よさを持続させることができるでしょう。特に夜間の冷え込みが厳しい冬の旅先では、温泉が快適な旅をサポートしてくれます。
冬の味覚を楽しむ温泉グルメ
温泉旅行の楽しみといえば、やはりその土地ならではのグルメを味わうことです。冬は特に旬の食材が多く、温泉宿では季節限定の料理を提供している場所が数多くあります。
特に冬の代表的なグルメといえば、カニ料理です。日本海側の温泉地では、蟹すきや蟹しゃぶを堪能できる旅館が多数存在し、まさに冬の味覚の王様です。
冬の寒い時期に水揚げされるカニは、身がぎゅっと詰まっていて甘味が強く、新鮮なカニをその場でしゃぶしゃぶして食べる贅沢は格別です。地元でしか味わえない鮮度の高いカニを、特別な調理法でいただくことができるのも温泉旅行の醍醐味です。
また、カニだけではなく、冬の海産物や地元の農産物を使った料理も魅力的です。寒ブリや牡蠣など、冬ならではの海の幸も人気があり、それぞれの温泉地で異なる名物料理を楽しむことができます。
グルメを重視する方には、料理の質にこだわった温泉宿や、料理長が腕を振るう懐石料理を提供する宿もおすすめです。食べ放題プランを提供している宿もあり、お腹いっぱい冬の味覚を堪能したい方にも満足のいく選択肢が揃っています。
ウインタースポーツと温泉の黄金コンビ
冬ならではの楽しみのひとつに、スキーやスノーボードといったウインタースポーツがあります。全国各地に点在するスキーリゾートでは、温泉とウインタースポーツを組み合わせた贅沢な旅行が楽しめます。
たとえば、北海道のニセコエリアや長野県の白馬エリアは、スキー場と温泉地が隣接しており、滑り終わった後はすぐに温泉に直行できるのが魅力です。
ウインタースポーツは体力を消耗しますが、スキーやスノーボードの後に温泉に浸かることで、疲れた筋肉を癒しながら体をリフレッシュすることができます。温泉には、乳酸を分解する効果や、筋肉痛を和らげる効能があるため、翌日も快適にスポーツを楽しむことができるでしょう。
さらに、温泉宿ではスキーやスノーボードの道具をレンタルできるところも多く、手ぶらで楽しめるのも便利なポイントです。また、荷物を宿に置いておけるため、気軽にウインタースポーツを楽しむことができるのも大きなメリットです。
宿によっては、スキー場へのシャトルバスを運行しているところもあり、スムーズな移動も確保できます。旅行プランを立てる際には、こうしたサービスが充実している宿を選ぶのも賢い選択です。
雪景色を眺めながらの温泉体験
冬の温泉旅行では、雪景色を楽しむことも一つの大きな醍醐味です。雪に覆われた山々や、真っ白な木々の景色を眺めながらの露天風呂は、まさに非日常的な体験です。
特に、山奥の秘湯と呼ばれる温泉地では、手つかずの自然と静寂の中で、雪が降り積もる様子を目の当たりにしながら、心身共に癒される時間を過ごすことができます。
また、温泉地によっては、雪祭りやイルミネーションなど、冬ならではのイベントも開催されており、旅の楽しみがさらに広がります。たとえば、青森県の奥入瀬渓流では、冬の間に雪と氷が織り成す美しい風景が広がり、幻想的な光景を楽しむことができます。
露天風呂から眺める雪景色は、他の季節では味わえない特別な時間です。まるで別世界にいるかのような静寂と、美しい雪の景色を堪能しながら、贅沢な時間を過ごせるのが冬の温泉旅行の大きな魅力です。
冬の温泉旅行で気をつけたい3つのポイント
冬の温泉旅行は楽しいものですが、快適に過ごすためにはいくつかの注意点もあります。ここでは、特に気をつけておきたいポイントを3つご紹介します。
1. 防寒対策をしっかりと
温泉地は標高が高い場所や、山間部に位置していることが多く、気温が非常に低くなることがあります。特に夜や早朝は冷え込みが厳しいため、しっかりとした防寒具を準備しましょう。
コートや手袋、帽子、マフラーはもちろん、暖かいインナーや厚手の靴下も忘れずに持参してください。また、宿によっては冷えやすい場所もあるため、寝る際に使用するパジャマやスリッパも暖かいものを選ぶと快適です。
2. 交通アクセスの事前確認を忘れずに
冬の旅行では、雪や道路の凍結が原因で交通機関が遅延したり、道路が封鎖されたりすることがあるため、事前に交通アクセスを確認しておくことが重要です。
特に、山奥の温泉地や、普段は車でのアクセスが便利な場所でも、冬季は雪の影響で通行止めになることがあります。こうした場合に備えて、スタッドレスタイヤの準備やチェーンの装備、公共交通機関の運行状況を事前に確認しておきましょう。
3. グルメやスポーツの解禁日を調べておこう
冬に楽しめるグルメやスポーツには、解禁日や営業期間が設定されているものがあります。特に、カニや牡蠣などの海産物は解禁日があり、旬の時期を逃すと提供されない場合があります。
また、スキー場やスノーボード場も、積雪量によっては営業期間が限られていることがあるため、訪れる前に確認しておくことが大切です。
事前に解禁日や営業期間を調べて、旅行プランを計画的に立てることで、冬ならではの楽しみを最大限に満喫することができます。
冬におすすめの温泉宿10選
1.三吉・かに楽座 甲羅戯(兵庫県)
カニの量半端ない!!!♡
みなさんも甲羅戯に是非!🤤🤤🤤 pic.twitter.com/Mps9dca65Y
— アイオーン👀-ⓐⓘⓞⓞⓞⓝ- | 🇯🇵NFTartist (@_aiooon) January 15, 2022
冬こそ魅力的な理由
その名の通り、カニが堪能できる宿です。絶品のブランド蟹である松葉蟹を、刺身や焼きがに、ゆでがになど様々な調理方法で食べられます。
温泉地の特徴
女性に人気の、肌に優しい弱アルカリ性天然温泉です。星や山々を眺められる露天風呂が好評で、そのほかにも貸し切り露天やテラス陶器風呂付き和室などもあります。
おすすめポイント
2.銀山温泉 古山閣(山形県)
銀山、古山閣温泉。
お客様が大変喜んでくれてよかったです。 pic.twitter.com/3WWNauqexK— 株式会社WA (@eatmo0427) March 3, 2024
冬こそ魅力的な理由
大正の街並みが残る場所で、趣のある木造建築の建物が並んだ温泉街です。こちらの古山閣も木造4階建ての宿で、雪が降ると幻想的な街の風景を眺めることができます。
温泉地の特徴
レトロ感たっぷりの、大正ロマンを感じられる温泉地です。泉質はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉で、切り傷や火傷といった肌トラブル、身体の痛みなどに効能を持ちます。飲泉もできる温泉で、飲むと慢性消化器疾患などの病気に効果があるとされています。
おすすめポイント
3.古牧温泉 星野リゾート 青森屋(青森県)
【温泉特集】
古牧温泉:星野リゾート青森屋
まもなく2月…
今年は本当に寒いですよね☹️
皆さんぜひ温泉に行って
身も心も温めませんか?😉#10年に一度の寒波到来 #温泉宿 pic.twitter.com/7ok5t6sHdi— 【公式】JTB旅物語 (@TabimonogatariN) January 30, 2023
冬こそ魅力的な理由
宿での設備やエンターテイメントが充実しているため、一日中館内にいても飽きません。ねぶた祭りなど青森ならではの祭りを体感できるショーや、冬限定で「雪ん子×ねぶた灯籠まつり」が開催されるため、寒い季節に外をたくさん回らなくても青森らしい空気感が体験できます。
温泉地の特徴
小さいお子様からお年寄りまでどなたでも入れるアルカリ性単純温泉で、ファミリー客でも安心です。青森屋には内湯や露天風呂が用意されており、とろとろとした柔らかいお湯にじっくりと浸かることができます。
おすすめポイント
4.八方温泉 白馬ホテルグローリアス(長野県)
8:45分頃
白馬八方尾根スキー場、兎平付近より
嬉しすぎて泣きそうです(>_<) pic.twitter.com/V20amnUmF8— yabuyasu (@YabuYasuhiko) October 24, 2020
冬こそ魅力的な理由
白馬八方尾根スキー場まで徒歩でアクセス可能、スキーを楽しみたい方に特におすすめしたい場所です。最大12名の大部屋もあるため、団体旅行も可能です。館内にはスキーロッカーも用意されているのが嬉しいです。
温泉地の特徴
白馬八方温泉を源泉掛け流ししています。無色無臭のアルカリ単純泉で、筋肉痛や関節痛、打ち身などの効能があります。そのため、昼はスキーを楽しみ、そのあとゆっくり温泉に浸かるというコースが人気を集めています。
おすすめポイント
5.大沢温泉 山水閣(岩手県)
この週末、岩手県の花巻南温泉峡にある大沢温泉山水閣に滞在してきました。古い湯治場の風情を残しつつ、大きな窓から豊沢川の渓谷を望む本館の客室はとても静か。色々な温泉が楽しめますが、特に雪見の露天風呂は幻想的な美しさでした。@oosawaonsen #岩手 #花巻 #大沢温泉 #Iwate #Hanamaki #Osawa pic.twitter.com/SQgNnogAoQ
— Luxe Hotel Report (@LuxeHotelReport) February 18, 2019
冬こそ魅力的な理由
岩手の山あいにある一軒宿で、雪景色を堪能できます。山水閣以外にも自炊部「湯時屋」、別館「菊水館」と合計3つの宿があります。3箇所併せて温泉が6箇所あり、湯めぐりができるため、それぞれ趣の異なった雪景色が楽しめます。
温泉地の特徴
岩手県の花巻温泉郷にある温泉の一つで、平安時代から続く歴史ある湯だと言われています。弱アルカリ性単純泉の肌に優しく入りやすいお湯です。
おすすめポイント
6.川湯温泉 山水館 川湯みどりや(和歌山県)
やってきました和歌山川湯温泉仙人風呂♨️
川から湧き出た天然の温泉です。
今年は気温も暖かく全然外でも寒く無い^_^ pic.twitter.com/4Dc3X7dndB— 紅の雀 (@kurenaisuzume) January 12, 2020
冬こそ魅力的な理由
川湯温泉では、冬限定で「仙人風呂」が作られます。これは、川底から湧く自然の温泉に大塔川の水を引き入れて温度を調節するという、自然の恵みを生かした温泉です。川湯みどりやからは徒歩およそ7分でアクセス可能です。
館内にも川湯温泉を使用した露天風呂があり、冬には澄んだ空気を感じながら入浴することができます。
温泉地の特徴
川底から湧き出す温泉を、川の清流で温度を整えて堪能するという、自分だけのオリジナル露天風呂を作れる場所です。効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性などであり、冬の身体の不調を和らげてくれます。
おすすめポイント
7.湯西川温泉 本家伴久(栃木県)
昨日は春🌺、今日は冬❄️
ミニかまくらはかわいい💕#かまくら #湯西川温泉 #本家伴久 pic.twitter.com/2Kxu7rmVIw— 可可 (@jessie_jch3002) February 18, 2019
冬こそ魅力的な理由
湯西川温泉では冬季期間限定で「ミニかまくら」が作られ点灯されるという、幻想的な風景を楽しめます。施設周辺には珍しいかずら橋や、縁起のいい幸せを運ぶ100歳のポスト、子授け地蔵などもあり、寒い冬でも散策が楽しめます。
温泉地の特徴
メタケイ酸が豊富に含まれた、「美肌温泉」として知られています。渓流沿いのロケーションで、自然の素晴らしさを感じながらゆっくりと温泉に浸かれます。冬は空気が良いことも特徴で、貸し切りの露天風呂で静かに過ごすのがおすすめです。
おすすめポイント
8.万座温泉 万座プリンスホテル(群馬県)
【ぐんま温泉ラジオ】
15時台は、岡部アナウンサーが
硫黄成分豊富な乳白色のお湯で
知られる万座温泉から生中継!万座プリンスホテルの露天風呂は絶景!
火山ガスが吹き出す名勝「空吹」も見所です! pic.twitter.com/ash2hoLbsk— FM GUNMA (@fmgunma) November 3, 2020
冬こそ魅力的な理由
白濁色なお湯が特徴のこちらの温泉では、180度パノラマの絶景露天風呂が用意されています。冬はあたり一面が雪景色となり、温泉の湯の白さと相まって全てが白で統一された幻想的な空間を眺められます。ゲレンデが近いので、スキー客にも人気があります。
温泉地の特徴
標高1,800mもの高さに位置する、日本で最も高所にある温泉です。雪景色のほか、夜には満天の星を眺められることもあります。硫黄がたっぷり含まれた温泉で、抗菌力に優れており角質を落として肌をツルツルにしてくれます。
おすすめポイント
9.黒川温泉 源流の宿 帆山亭(熊本県)
黒川温泉「湯あかり」
12月22日〜3月31日迄
日暮れ〜22時迄
時間が合う人おカメラしましょ pic.twitter.com/rybFUJEW6D— ラッタ髙野 (@hitooot_) December 6, 2018
冬こそ魅力的な理由
黒川温泉では、冬になると「黒川温泉 湯あかり」という風物詩を堪能できます。夕暮れの時間に川端通りで竹の明かりが揺らめく景色は、幻想的で非日常感を体験させてくれるでしょう。
温泉地の特徴
黒川温泉は豊富な泉質がある温泉地として有名であり、場所によって効能や感触が変わります。ここの宿ではどなたでも親しみやすい単純温泉を、部屋の露天風呂から掛け流しで楽しめます。
おすすめポイント
一体感溢れる黒川温泉街で豊かな自然と食事を楽しもう 熊本県の阿蘇の奥地にある黒川温泉。 大分県との境目で九州の中央エリアに位置しています。 かつては名前がつかなかったほど秘境の温泉地でした。 高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街で自然と豊富なお湯が自慢の温泉街には30軒の宿があります。 ...
10.山代温泉 べにや無何有(石川県)
加賀山代温泉 べにや無何有。美しい自然と洗練された建築が素敵すぎてずっと行ってみたい pic.twitter.com/0xdc28pRWi
— enu (@enu__nnn) October 2, 2020
冬こそ魅力的な理由
ずわい蟹やのどぐろの炭火焼きを食べられるほか、食事を鴨鍋にもアップグレードできます。タグ付きの有名な蟹づくしの会席もあり、冬の贅沢な食事を堪能したいという方に一押しの宿です。
温泉地の特徴
カルシウム・ナトリウム・硫酸塩温泉で、血液の流れが良くなり老廃物を排出できるほか、身体の痛みや美肌にも効果的だと言われています。こちらの宿では温泉と薬草を用いた「薬師山トリートメント」を受けることもできます。
おすすめポイント
基本情報 山代温泉は石川県加賀市の街はずれにあり、山々もあるから眺めもいいです。どの温泉宿にも送迎バスがついており、温泉宿の行き来がしやすく便利です。また車や電車での交通アクセスもしやすく、車では加賀インターあるいは片山津インターのどちらかからも行けるようになっています。加賀インターも片山津インタ...
まとめ
冬の温泉旅行には、その時にしか味わえない魅力がたくさん詰まっています。アクティブに動きたい方はスキーを選んで、ゆっくり過ごしたい方は景色や料理が魅力的な場所を探してみるといいでしょう。場所によって温泉の効能も変わってくるので、好みの場所を探してみてください。