情緒ただよう街並みに、心までほどけるような湯けむりの癒し。岐阜県高山市にある飛騨高山温泉は、全国から観光客が訪れる人気の温泉地です。
北アルプスの雪解け水が時間をかけて生み出すこの温泉は、美肌効果が期待できると評判です。泉質の異なる複数の源泉が楽しめる点も魅力で、宿泊施設のバリエーションも豊富です。
そんな飛騨高山温泉の周辺には、古い町並や朝市、季節ごとの祭りなど観光スポットも多数点在しています。“小京都”とまで呼ばれる風情ある街並みとともに、温泉と観光の両方を満喫できます。
この記事では、そんな飛騨高山温泉の歴史をはじめ、観光モデルコースやアクセス方法、旅の前に知っておきたい注意点まで詳しくご紹介します。
飛騨高山温泉の歴史

「飛騨の小京都」とも称される高山市は、江戸時代の城下町として発展してきた歴史をもち、現在でも古い町並や伝統行事が色濃く残っています。高山市そのものは縄文時代から人々が暮らしていたとされており、近郊には国史跡の「飛騨国分寺跡」など、古代の歴史を今に伝える遺構も点在しています。
そんな文化の香る飛騨高山ですが、実は温泉が湧き出したのは比較的最近のこと。温泉地としての歴史は、1989年に「ひだまりの湯」の源泉が掘り当てられたことから始まりました。
さらに1993年には、市街地東部にて「松倉湯の山温泉」という第2の源泉が発見されます。そこから宿泊施設や入浴施設が市内に次々と誕生し、やがて「飛騨高山温泉」という名で呼ばれるようになりました。
現在では、高山市内の旅館やホテルなど、30軒以上が天然温泉を導入しており、市街地にいながら湯めぐりを楽しめる環境が整っています。
もともと温泉地に人が集まったのではなく、歴史と文化が色濃く根付くまちに“あとから温泉が加わった”というのが、飛騨高山温泉の大きな特徴。そのため、たとえば下呂温泉のような伝統的な温泉街とは異なり、街歩きや観光と一体化した独自のスタイルで、また違ったムードが楽しめます。
飛騨高山温泉観光のおすすめモデルコース
飛騨高山の古い町並

飛騨高山温泉の周辺には、古い町並が広がっています。ここには伝統的な木造建築が美しく残されており、まるで時代劇のセットのような景観が広がります。
この町並は、かつて江戸時代に城下町や商人町として栄えた名残を今に伝えており、上町・下町に広がる三筋の通りは「重要伝統的建造物群保存地区」にも選定されています。
通りには老舗の酒蔵や和菓子店、地元工芸品の店、町家カフェなどが軒を連ね、のんびり散策するだけでも心が満たされるエリアです。食べ歩きや地酒を堪能したり、お土産を選んだりとさまざまな楽しみ方ができます。
朝の涼しい時間帯に立ち寄って、歴史の風を感じた後は、温泉でひと息つくのもおすすめの過ごし方です。
住所:岐阜県高山市上三之町周辺
高山陣屋

高山陣屋は、江戸時代に郡代や代官が政務を行った幕府の役所です。全国に現存する“陣屋建築”の中でも唯一、建物が当時のまま残されている貴重な史跡でもあります。
ここは国の史跡にも指定されており、木造の建物や庭園、拷問部屋などが当時の雰囲気そのままに公開されています。さらに屋内には資料展示や再現模型もあり、江戸時代の政治や生活を学びながら見学できるのが魅力です。
市内中心部にあるため、朝市や古い町並とあわせて訪れるのにぴったりです。観光の後は温泉宿でゆったりと疲れを癒すのも良いでしょう。
住所:岐阜県高山市八軒町1丁目5
飛騨高山宮川朝市

飛騨高山宮川朝市は「日本三大朝市」の一つにも数えられているほど有名な朝市です。岐阜県高山市下三之町・宮川のほとりにて、ほぼ毎日開かれています。
宮川沿いに約350mにわたって屋台が立ち並び、飛騨地方の新鮮な野菜や果物、手作りの漬物、地元の工芸品などが販売されています。
JR高山駅から徒歩約10分というアクセスの良さも魅力で、温泉旅行や観光と共に楽しむことができます。例えば温泉宿で朝風呂を堪能したのち、朝市に足を運んでみるというのも良いでしょう。
営業時間は4〜11月が7時〜12時、12〜3月が8〜12時となっています。
住所:岐阜県高山市下三之町
高山祭り

高山市では、春(4月14・15日)に「山王祭」、秋(10月9・10日)に「八幡祭」というお祭りが開催されます。これら2つのお祭りを総称して「高山祭り」と呼びます。
江戸時代の伝統を残すお祭りとして 見どころは何といっても、精緻な彫刻が施された「屋台(やたい)」と呼ばれる山車の巡行や、からくり人形の奉納演舞。幻想的な夜祭も人気で、ライトアップされた屋台が市内を練り歩く光景は圧巻です。
このお祭りは京都の「祇園祭」、埼玉の「秩父夜祭」と並び「日本三大美祭」のひとつにも数えられています。また「高山祭の屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
春の会場は日枝神社周辺、秋は櫻山八幡宮近くで開催され、どちらも飛騨高山温泉とあわせて訪れたい魅力的なイベントです。
住所:岐阜県高山市城山156(日枝神社)
住所:岐阜県高山市桜町178(櫻山八幡宮)
飛騨高山 酒蔵のん兵衛まつり

酒蔵のん兵衛まつりは、飛騨高山の酒蔵を巡りながら地酒の試飲が楽しめる大人気のスタンプラリーイベントです。2025年は6月5日〜30日に開催されました。
参加には「飛騨高山御酒飲帳」(1冊3,000円・税込)を購入します。販売場所は参加酒造6箇所のほか、中橋観光案内所や高山濃飛バスセンターでも取り扱われています。
御酒飲帳を手に6つの蔵元を巡れば、各蔵2種類ずつ、計12杯の試飲が可能。全スタンプを集めた方には記念品が贈られるほか、酒蔵で購入した方には特産品が当たる抽選チャンスも用意されています。
開催場所:平瀬酒造店、二木酒造、平田酒造場、原田酒造場、舩坂酒造店、老田酒造店
住所:岐阜県高山市本町1丁目2番地(中橋観光案内所)
飛騨高山花火大会
飛騨高山の花火 綺良でした pic.twitter.com/evxkc3cHx8
— sadmadkarin (@sadmadkarin) August 10, 2024
飛騨高山では毎年8月上旬ごろに飛騨高山市民花火大会が実施されています。2025年も8月2日(土)19時半〜20時20分に開催される予定です。
打ち上げ会場はアルプス展望公園スカイパークで、高山の夜空に浮かぶ大輪の花火を市街地の各所から楽しむことができます。
なおこちらの花火大会は「無観客開催」となります。スカイパーク自体には立入できないので注意しましょう。
街を散策しながら花火を楽しむのがおすすめです。
住所:岐阜県高山市上岡本町7丁目417-1(アルプス展望公園スカイパーク)
飛騨高山温泉までのアクセス情報

飛騨高山温泉は、車はもちろん、電車や高速バスなどの公共交通機関でもアクセスがしやすいです。
各手段におけるアクセス方法を以下にまとめました。
車でアクセスする場合
- 関東方面から: 東京IC〜東名高速・名神高速(約4時間)〜一宮JCT→東海北陸自動車道(約1.5時間)〜飛騨清見JCT〜中部縦貫通(約20分)〜高山IC〜飛騨高山
- 関西方面から:豊中IC〜名神高速(約2時間)〜一宮JCT〜東海北陸自動車道(約1.5時間)〜飛騨清見JCT〜中部縦貫通(約20分)〜高山IC〜飛騨高山
- 北陸方面から:金沢東IC〜北陸自動車道(約20分)〜小矢部砺波JCT〜東海北陸自動車道(約1時間)〜飛騨清見JCT〜中部縦貫通(約20分)〜高山IC〜飛騨高山
- 上信越方面から:中郷IC〜長野自動車道(約1.5時間)〜松本IC〜国道158号線(約2時間)〜飛騨高山
なお冬シーズンの場合、積雪や路面凍結の恐れがあり、チェーン規制となることもあります。夜間や早朝は特に気温が下がりやすいため、冬に訪れる際は注意しておきましょう。
電車でアクセスする場合
- 東京駅→北陸新幹線(約2.5時間)→富山駅→ワイドビューひだ(約1.5時間)→高山駅
- 東京駅→東海道新幹線(約2時間)→名古屋駅→ワイドビューひだ(約2.5時間)→高山駅
- 新大阪駅→東海道新幹線(約1時間)→名古屋駅→ワイドビューひだ(約2.5時間)→高山駅
- 大阪駅→ワイドビューひだ(約4時間)→高山駅
- 金沢駅→北陸本線特急(約30分)→富山駅→ワイドビューひだ(約1.5時間)→高山駅
飛騨高山周辺観光に電車で訪れる場合は、JR高山駅の利用が便利です。徒歩で訪れられる観光スポットも多いです。
アクセスルートは「富山経由」または「名古屋経由」が主流なので、出発地や旅のプランに合わせて選ぶとスムーズです。
高速バスでアクセスする場合
- 新宿→濃飛バス・京王バス(約5.5時間)→飛騨高山
- 大阪→濃飛バス・阪急バス(約5時間)→飛騨高山
- 名古屋→濃飛バス・名鉄バス(約2.5時間)→飛騨高山
新宿(東京)や大阪、名古屋といった主要都市からは、直行の高速バスも運行されています。このほか金沢や岐阜、松本等からの直行便もあります。
飛騨高山温泉に行く場合の注意点

飛騨高山温泉を訪れる際は、気候や季節による変化に気をつけておきましょう。
高山市は標高が高く内陸性の気候のため、寒暖差が大きいのが特徴です。夏は日中こそ暑くなりますが、朝晩は涼しくなる傾向にあるので、1枚羽織りがあると安心です。
なお冬は積雪が多く、特に12〜3月は路面の凍結にも注意が必要です。歩きやすく滑りにくい靴、防寒具の準備は必須です。
また、春・秋や年末年始・ゴールデンウィークなどは特に混雑が予想されます。宿泊施設の予約は、できるだけ早めに行うようにしましょう。
市内観光は徒歩でも回れますが、車で訪れる場合は駐車場の事前確認を忘れずに。特に市街中心部は道幅が狭く、繁忙期は駐車場が満車になることも多いため、公共交通機関の利用も検討しましょう。
温泉地・飛騨高山で、仕事と癒しを両立する暮らし方
飛騨高山は観光地としての魅力だけでなく、住み込みで働けるリゾートバイト先としても注目されています。
歴史ある町並みに囲まれながら、温泉宿や観光施設で働けるのは、まさに“旅と仕事”が両立できる貴重な経験です。
岐阜県内でリゾバを検討している方は、下呂温泉とあわせてこちらのページも参考にしてみてください。
▶️ 下呂温泉・飛騨高山の岐阜リゾートバイト特集・体験談|住み込み&高収入求人
また、年末年始などの繁忙期には短期リゾートバイトの募集も多く、観光と実務を両立させながら働けるチャンスです。
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まとめ
歴史と文化が息づく城下町・高山の中心に湧く「飛騨高山温泉」。泉質の良さとアクセスのしやすさから、幅広い方におすすめできる温泉地となっています。
古い町並や宮川朝市、高山祭など見どころ満載の観光と、心まで温まる良質な温泉を一緒に味わえる贅沢なロケーションは、多くの旅人を惹きつけてやみません。また地酒や飛騨牛などのグルメも豊富なので、訪れれば五感すべてが満たされる旅になるでしょう。
四季折々の表情を見せる飛騨高山は、いつ訪れても新しい発見と癒しがあります。ぜひこの機会に、あなたも飛騨高山温泉の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
































