一体感溢れる黒川温泉街で豊かな自然と食事を楽しもう
熊本県の阿蘇の奥地にある黒川温泉。
大分県との境目で九州の中央エリアに位置しています。
かつては名前がつかなかったほど秘境の温泉地でした。
高速道路からも駅からも遠い、田舎の温泉街で自然と豊富なお湯が自慢の温泉街には30軒の宿があります。
30軒の宿と豊かな風景全てが「一つの旅館」として考えられていて「黒川温泉一旅館」という言葉のもと各宿が運営されています。
黒川温泉に関わる人たちが上質な里山の景観を作り上げ、徐々に温泉地として評判が知れ渡りました。
日々移りゆく自然に上質な里山の温泉地は、まだまだ進化を続けていきます。
そんな進化を続ける秘境の地である温泉地にぜひ足を運んで、ゆっくりとした時間を過ごせる宿をご紹介したいと思います。
黒川温泉の歴史
黒川の地には「首なし身代わり地蔵」という伝説があります。
その昔、豊後の中津留という場所に塩売りの若者“甚吉”と、病気で寝たきりの父親が住んでいたそうです。ある時、父親が瓜を欲しがったのですが貧しい甚吉には瓜を買うお金がありませんでした。思いつめた甚吉は商売用の塩を地元のお地蔵様にお供えし、瓜畑に瓜を盗みに行きました。
しかし地主に見つかった甚吉は、首をはねられてしまいました。ところが、そこに落ちたのはお地蔵様の首でした。お地蔵様が身代わりとなり甚吉を助けて下さったのです。そしてこの首だけお地蔵様を肥後の国でまつろうと、肥後細川藩の本田勝十太郎という修行者が持ち帰ることにしました。
その道中、黒川にさしかかった頃お地蔵様が「ここに安置してくれ」と声をかけてきました。そこで黒川の地にお堂を建てたところ、温泉が湧き出るようになってきました。
これが黒川温泉の始まりと言われています。
おすすめの黒川温泉宿5選
夢龍胆 花泊まり
一泊2食付きの宿がスタンダードですが、こちらは1泊1食と新しいスタイルを提供する宿です。夕食には本館で会席料理を楽しむこともできますし、周辺の飲食店で楽しむのも良しです。また唯一の持ち込み可の宿でミニキッチン完備なので、気になるものをテイクアウトしてお部屋で楽しむことも可能です。
事前予約でフラワーバスにしてもらうこともパティスリーケーキを頼んでおくこともできサプライズ旅行におすすめの宿です。
#ラギランチ
黒川温泉、夢龍胆 花泊まりでの朝食。
色々な味…旨い。
御馳走様でした。(*>༥< *) pic.twitter.com/JtpCLHLwri— リュー☾ (@Goma_RagiRyu) November 2, 2019
旅館 わかば
地元の旬や山の幸をたぷり使った懐石料理が絶品のお店です。お部屋でゆっくり頂くことも囲炉裏を囲んで風情ある雰囲気でお食事することも可能です。囲炉裏を囲むと一層お食事が美味しく感じられます。
本格的な手打ち蕎麦のお店もあり、湯巡りの途中に立ち寄ることができます。
緑に囲まれた露天風呂で、たくさんのマイナスイオンを浴びながら入ることのできる温泉も人気です。
スタッフさんの気遣いも素晴らしく、また訪れたいと思う旅館です。
美味しそう〜。
やまめの塩焼きが目の前に。
これから懇親会です(^^)
黒川温泉 旅館わかば pic.twitter.com/OlZO5rxdtx— ゆかりん (@yukaron1) July 11, 2016
瀬の本高原ホテル
標高920mの場所にあり、豊かな自然や夕焼けなど絶景の景色を見ることができます。夜には星に手が届きそうなほど満点の星空のもとでお風呂に入ることができます。
毎日20時過ぎよりロビーで星の説明や星座のビデオを鑑賞することも、その後天気が良ければ外で星空を眺めに散歩へ出ることができます。
都会ではなかなか見ることができない満点の星空を眺めて日常から抜け出してみるのはいかがでしょうか。お子様にもおすすめです。
本日の温泉♨️
黒川温泉、瀬の本高原ホテル・絶景鼻の湯でした🎵
今回も夜なので景色は全く見えないはずなのに、何故か阿蘇の自然を感じられ興奮しました😉素晴らしい温泉です👍
是非一度お立ち寄りを🚗 pic.twitter.com/sdCqzEHvNE— 宮崎少年 (@miyazakishounen) February 28, 2020
旅館 山河
黒川温泉のはずれにひっそりと旅館です。山里の宿を思わせる、風情ある落ち着いた和室のお部屋が特徴です。
板長がこだわって選んだ地元の食材を使った会席料理は絶品です。
こちらでは動物性食材や化学調味料を使わない「マクロビオティック会席」(1週間前要予約)もあります。
緑豊かな自然に囲まれた露天風呂に混浴風呂や貸切風呂もあります。ここで入る露天風呂はどこにも負けない雰囲気があります。
温泉はしご3湯目は黒川温泉旅館山河。宿全体の雰囲気がとてもよく、気持ちよく露天風呂を貸し切り状態で堪能! pic.twitter.com/Mi5LKioKFV
— DAI (@DAI_3) February 22, 2020
旅館 こうの湯
ワンランク上の寛ぎをしたい人にはこちらがおすすめです。
客室は全部で9部屋、全てが離れ形式になっているので静かなゆったりとした時間を堪能することができます。
また全部屋に源泉掛け流しの露天風呂が付いているので、思う存分自分だけの時間を満喫することがきます。日本一深い立ち湯があり、その深さはなんと162cm。なかなかお目にかかることのできない珍しいお湯に浸かってみるのはいかがでしょうか。
初・黒川温泉♨
こうの湯という旅館で日帰り露天風呂った
平日夕方で誰もいなーい✌️
夕日が見れる立ち湯キレイだけど深さ160cmあるから167の俺は鼻まで浸かる🙄 pic.twitter.com/Dck52Kw53r
— しょうざえもん (@subaru_yellow) April 18, 2019
掲載ページ:旅館 こうの湯
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6784
黒川温泉観光のおすすめモデルコース5選
江戸時代より湯治場として名を馳せた熊本県にある黒川温泉。阿蘇のさらに奥地にあり、大分県との県境に位置します。緑あふれる山々に囲まれた中30軒もの旅館が集っており、1980年代には露天風呂巡りの入湯手形制度が話題となりその名は全国区へ。
2016年の熊本地震により一部旅館が長期にわたって休業したものの、今では客足も回復し賑わいを取り戻しています。個性あふれる露天風呂の数々に非日常を体感できる里山風景。観光に役立つおすすめコースを紹介しましょう。
地蔵堂
温泉街の中心に位置する地蔵堂は黒川温泉発祥の逸話となっている身代わり地蔵が祀られております。昭和初期に建立され、お堂の前には地蔵湯と言う共同浴場があります。こちらは黒川温泉発祥の湯と言われており、温泉ファンであれば訪れた際には入っておきたい湯です。
黒川温泉では、5月8日に「地蔵祭」が執り行われました。この祭りでは、温泉が湧き出た場所に建つ「地蔵堂」に各旅館がお湯を奉納し、お経をあげて温泉の恵みに感謝します。
お宿ごとに異なる泉質をもつ黒川温泉郷のお湯が、いつまでも枯れることのないようこれからも自然の恩恵に敬仰してまいります。 pic.twitter.com/bivfxYpUCD
— 黒川温泉/KurokawaOnsen (@dai2sonmin) May 10, 2019
掲載ページアドレス:地蔵堂
住所:熊本県阿蘇郡南小国町黒川
パティスリー麓
黒川温泉中心の地蔵堂そばにある洋菓子専門店です。数あるスイーツの中で1番人気が塩麹シュークリームで、地元の小国ジャージー牛乳と山都町の蘇陽の月という卵を使い、店内のオーブンで焼いて注文のたびにクリームをその都度入れた作り立ての提供が魅力です。
黒川温泉街散策から宿に戻る途中、パティスリー麓さんで塩麹のシュークリームとストロベリー&ミルクスムージーを購入👛
どちらも美味し💮晩御飯までもうひとっ風呂浴びてお腹を空かせておくことにします♨️ pic.twitter.com/eEhUjmGOaz
— D (@donrandonran) June 30, 2019
掲載ページアドレス:パティスリー麓
住所:熊本県南小国町満願寺黒川6610
清流の森
温泉街から車で5分ほど離れた所。極上の森林浴を体感できる散策スポットがあります。清流橋という風情ある橋を進むと植林や伐採などが行われていないうっそうと茂った原始林です。
森の中には3本の川が流れ、自然のままの瑞々しい景観を堪能できます。秋には紅葉を満喫でき、わずかな期間ではありますが紅葉トンネルをくぐる事も可能です。
一緒にキノコ探しませんか?#清流の森 #平野台 #ウォーキング #トレッキングpic.twitter.com/0sdyLlyqD9
— 黒川温泉でASOVO (@ASOVO_kurokawa) March 30, 2020
掲載ページアドレス:清流の森
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺瀬の本
秘境七滝
南小国町の小田川に位置し、駐車場から滝つぼまでは遊歩道が整備されております。大小7つの滝からなる秘境であり、原生林が生い茂り、ところどころには巨岩が立つ神秘的な風景。
滝の中央部には建立された目的が定かではない不動明王や弁天材の石像が安置され、独特の世界観をより高めてくれます。新緑、紅葉と四季の姿も満喫できる癒しスポットです。
黒川温泉近くの秘境七滝にも行ってきた。まさかこんな隠れスポットがあったとは、、マイナスイオン全開に浴びてきました。 pic.twitter.com/voJNkujdxz
— リュウ@ホテルマン (@laugfull) September 27, 2018
掲載ページアドレス:秘境七滝
住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺小田
ふくろく
温泉街の中、風情ある細い坂道「いご坂」を進むと小さなタオル屋さんがあります。店内は可愛らしい和物のタオルや雑貨が並べられており華やかな雰囲気です。
お店の一押し商品は手ぬぐいで、心地よい肌触りで人気との事。他にもフェイスタオルやバスタオル、ハンカチなどラインナップは豊富で、温泉でタオル替わりとして使用するのも良し、お土産として購入するのも良いですね。
昼間の黒川温泉っぽいの載せてなかった(ノ・ω・)ノ#3枚目は撮っちゃうよねぇ〜#黒川温泉 #熊本 #Kumamoto #散策 #ぶらり #stroll #いご坂 #坂道 #slope #階段 #stairs #曇り #cloud #冬 #winter #ふくろく #おかめ #電灯 これまた位置もいい… #electriclight #レトロ #sony #α7iii pic.twitter.com/86Wrr2nvhz
— nao (@senno___) February 22, 2020
掲載ページアドレス:ふくろく
住所:熊本県南小国町満願寺6610
黒川温泉に行く場合の注意点
注意点としては黒川温泉は阿蘇の山間部に位置しており、公共交通機関で行くにはやや不便なのは事実です。大雨等で国道の行き来が制限されているような情報が予想される際には事前に確認してから出発しましょう。
マイカーやタクシーを利用して行く際には、休日においては特に渋滞する事もありますので時間には余裕をもって移動する事をオススメします。黒川温泉への直通バスが幾つかのエリアから運行されておりますが、利用する際にはバス本数が限られておりますので予め確認しましょう。
黒川温泉までのアクセス情報
車での移動の際は、国道212号線や国道57号線を利用する場合には南小国または小国まで進みます。やまなみハイウェイを利用する場合は瀬の本まで進むと良いでしょう。
公共交通機関を利用する場合は、熊本駅から黒川温泉への直通バスで約3時間。
博多駅からの直通バスですと2時間45分で黒川温泉まで到着できます。
その他、宿泊する旅館によっては南小国町役場前から送迎車の利用が可能なケースもあります。こちらからは車で10分程度となっておりますので、宿泊する旅館へお問い合わせください。
まとめ
黒川温泉は自然豊かな場所なので、どこの宿でも自然を堪能しながら入れる温泉が魅力の一つです。
小さな温泉街なので、ひっそりとした場所を選ぶのか高台を選ぶのかによっても望める景色が変わるも魅力的です。
1泊は夜空を眺め、また1泊は風情ある静かな和溢れる旅館を選ぶなど飽きずに何日も宿とお風呂を楽しむことができそうですね。
各お宿厳選し地元食材と山の幸を使った食材が魅力の1つですので、ぜひお料理も堪能して下さいね。